便秘に限らず消化器系の不調はストレスと関係が深いです。
その中でも今回はストレスから引き起こされる便秘についてお話したいと思います。
まず便秘には器質性と機能性の便秘があって、器質性は大腸そのものに何か問題がある場合なので病院での対処が基本となります。
なので今日は機能性についてみていきましょう。
機能性便秘とはその名の通り、大腸の機能に問題があることを言います。
また3種類に分けられていて、
・弛緩性便秘
・直腸性便秘
・痙攣性便秘
となります。
今日はこの中でもストレスと一番関係があってサロンのお客様の中でも一番多い「痙攣性便秘」についてお話しますね!

痙攣性便秘は大腸の動きが不規則で腸が痙攣を起こし便の輸送に障害をきたしている、とされています。
つまり大腸が細かく動きすぎていて便を上手に運べない状態。
なので便の状態としては兎糞便になることが多いです。
また自律神経のバランスを崩すことでなることも多くその場合は便秘と下痢を繰り返す、もしくは下痢が続く、こともあります。
便意は強いが排便困難
痙攣性便秘は便意は強いが排便困難、残便感があるといった特徴がありそこが腹痛はなく便意も弱い特徴を持つ「弛緩性便秘」との違いです。
ストレス、緊張、仕事に追われているなどの方がなりやすいと言われています。

痙攣性便秘は通常の下剤などで悪化してしまう事もあるので注意が必要。
また食物繊維には水溶性と不溶性がありますが水溶性食物繊維を摂るようにするのが良いです。
水に溶けてゲル状にしてくれるので便を柔らかくしてくれます。
(不溶性食物繊維は「弛緩性便秘」の際に摂りましょう。便をかさ増しして大腸を刺激してくれる役割があります)
水溶性食物繊維には海藻類、おくら、山芋、こんにゃく、アボカドなどがあります。
ネバネバを意識すると良いですね(*^-^*)
たかが便秘?ではなく
便秘くらい誰でもあるよね、と放置してしまうとそれが「ただの便秘」から「メンタル面の不調」「免疫低下」などに繋がります。
腸内環境が崩れることで不安感が強くなったりパニック障害、うつなどを引き起こす原因になることも。
覚醒作用のあるドーパミンやノルアドレナリンをコントロールし精神を安定させる役割の脳内セロトニンは、トリプトファンという必須アミノ酸を原料に作られますが、どんなにトリプトファンを食事から取り込んでも腸内環境が悪く上手に吸収できなければ意味がありません。
脳で作られるセロトニンはたったの5%と言われているので、腸内環境を整えてしっかりセロトニンの原料であるトリプトファンから脳内セロトニンを増やしてあげることが大切です(^_^)
私がお客様から便秘と言われたときに気を付けているのは種類の見極めとそれぞれに対応する強さ加減。
弛緩性の場合は多少圧が入ることで刺激となって腸が動くことが考えられますが痙攣性便秘の場合は強い刺激は良くありません。
また直腸性便秘の場合は仙骨のあたりに刺激を入れ排便神経を亢進させることで改善が見込めるこもあります。
といった感じでそれぞれの便秘に対する施術も大切になってきます。
ストレスが原因の痙攣性は、ヘッドマッサージが有効な事も多くお腹を触れられたくない時はそいういったやり方も出来ます(*^-^*)
ストレス性の便秘になってしまった時はお薬に頼る前にもできることはたくさんあるので、焦らず改善できることからやっていきましょう。
次回は便秘が睡眠にどう影響するのか?についてお話したいと思います。