東洋医学的にみる「悪夢」

前々回のブログでは西洋医学的な視点で「悪夢」について書きましたが今回は東洋医学的視点でお話したいと思います。
まず東洋医学ではそもそも「陰」と「陽」という考えがありすべての物事は陰と陽に分けられる、という概念を頭の片隅に置いてもらって先を読み進めてもらえたらと思います。

陰陽はひとの身体にも当てはまり、陰陽のバランスによって身体は良い状態を保っていられます。
身体における陰と陽をとても簡単に説明すると、陰は「身体を冷やす作用」で陽は「身体を温める作用」。
または動きのあるもの速いものが陽、動きの少ない、遅いものが陰、みたいにわけることもあります。


では「悪夢」を見る状態というのは陰陽のバランスがどう乱れた状態でしょうか?

それは陰が少なくなっている,もしくは陽が多くなっている状態。

陰が少ない?陽が多い?


この場合でいう陰が少ない、「冷やす力が弱くなっている」状態を言います。
つまり身体の中に熱がこもって外に出ない=ほてっている、ような状態です。
陽が多いというのは、怒りや興奮、不安などで「熱くなりすぎている」こと。

そしてこれは内熱といって身体に熱がこもっているので、つまり陰陽のバランスが崩れ脳や身体が暑くなると悪夢を見やすいという事が言えます。

そう、原因は様々でも根本的に「熱」がこもっていることが理由だと捉えます。

内熱の原因

では内熱の原因にはどんなものがあるのでしょうか?

〇東洋医学ではドロドロとした不純物が身体に溜まることを「痰湿(たんしつ)」と言いいますが、これは暴飲暴食やアルコールの過剰摂取などにより起こります。
痰湿は身体の中に熱を発生させるので内熱となります。

〇怒りやイライラ、興奮状態などで頭に「気」が集まり過ぎている状態は脳内に熱がこもっていると考えられ内熱の原因になります。現代の人に多いのがこのタイプかと思います。

〇身体の中の水分が減っている「陰虚」の状態…相対的に身体の水分が減り陰の力が弱くなり相対的に陽の力が強くなっている状態=ほてりやのぼせが出る
熱いお風呂に入ってすぐ寝る、部屋が暑い、激しい運動をした後に水分摂取が足りない、などの原因が考えられます。


嫌な夢を見ない為には「熱」を上手に逃がしてあげることが大切です(*^-^*)

私が施術で「悪夢を見る」というお悩みの方の場合はまず足からスタートしていくのですが、これは経絡の考えに基づいて行っています。
悪夢や多夢といって夢を多く見る場合、陰陽五行では「心」「肝」(火と木)が関係している事が多いのでその経絡に沿ってまずツボ押しやマッサージを施します。



関係する経絡からまず熱を逃がしてあげるイメージです。
そして頭とお腹にも必ず触れて全身のバランスを整えていきます。

あまりにも長引く場合や日常に影響がある場合は他のアプローチも必要ですが、生活習慣のちょっとした見直しや施術でも効果は見られるので不安になった時は相談してください(^_^)

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