感情と臓腑の関係

東洋医学には「怒喜思憂悲恐驚」の七情があり、またそれぞれの感情には関連する臓腑というものがあると考えられています。
怒りは「肝」
喜びは「心」
思うは「脾」
憂う・悲しいは「肺」
恐れ・驚くは「腎」

これはその感情が過ぎると関連する臓腑が病むとされています。
例えば怒り過ぎると肝を病み、そこに関係する筋肉や目の不調につながる。
足がつりやすくなったり、目がかすんだりといったことが増えます。

でもこれは「過ぎると」に限らず、今まで抑え込んできた場合にも当てはまります。

あなたが抑え込んできた感情は?

怒りの感情

争いごとが嫌い、その場の雰囲気が悪くなるのが怖い、怒られるのが苦手。
だから自分の「怒りの感情」は出さずに過ごしてきた。
または抑圧的な環境で育ち、圧倒的に強さで押さえつけられてきた。


そんな風に怒らないように過ごしてきて、その裏に怒りの感情が隠れている方は
怒り=「肝」に関連する不調が続きます。
筋肉が緊張して硬い
目がかすむ、充血する
慢性的な頭痛、めまい、など。

喜びの感情

はしゃいではいけない、自分が「できた」ことに対して素直に喜びを出せなかった
一緒に喜びたかったけどそれをうまく表現できなかった

喜びの感情も誰もが素直に出せるとは限らず、幼いころから我慢してしまう方もいます。
喜び=「心」に関する不調は、
顔色が悪い
精神的な不調が強い
汗をかきやすい、などの症状が出ます。

思い悩む

悩まない人、というのは良いイメージがあるかもしれませんが、悩みたい時に悩むことができなかった=自分と向き合ってこられなかった、という捉え方もできます。
悩んでないでさっさと決めなさい、といつも急かされたり
悩んでいる、という事を表に出せずに結論を急いでしまったり


思い悩む=「脾」に関する不調には
唇が荒れやすい
食欲不振
むくみやすい
味覚に影響が出やすい などの症状が出ます。

憂う・悲しい

悲しい時でも笑顔を作って生きてきた、ほんとは悲しいのにそれをうまく表現できずに自分の中で処理することが多かった、両親に自分の気持ちを理解してもらえなかった、
そんな風に悲しいという気持ちを抑え込んで過ごしてきた方は


悲しみ=「肺」の不調は
呼吸器系の疾患を抱えている
皮膚が乾燥しやすい、ニキビなどができやすい
鼻水、鼻づまりなどの不調が出やすい
声が枯れやすい
などの症状が出ます。

恐れ・驚き

「怖い」という感情を出せず我慢してきた、強くいる事=恐れてはいけないと思い込んできた、

恐れていることを口に出して立ち向かうのと、恐れの気持ちをなかったことにしてしまうのとでは身体に残る感情は違ってきます。
恐れは悪、として蓋をしてきた方は

恐れ=「腎」の不調は
抜け毛が目立つ
髪がパサつく
耳鳴り、聞こえが悪い
膀胱系の不調
などの症状が出ます。

もちろんこれだけでは判断できない事もあります。
けれど、私もたくさんの方を見てきてお話を聴く中で繋がっていることもかなりあります。

今感じている「感情」だけが全てではないことがある。
見えていない、隠れた感情もあなたの体や心の不調を改善するきっかけになればと思います。

私は心と身体の繋がりをみて根本改善を目指す施術をしています(*^-^*)
カラダの治療だけでは良くならない、そんな時はこころを見ていくことも大切ですね。




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