もしかして不安が強いのかも、と思ったら

誰でも感じる「不安」という感情は人間に本来備わった危険から身を守る防御システム。
このシステムが作動することによって、「これ以上はやめた方が良い」「ここは近づいてはいけない」などといった感覚を使って危険から身を守ることができる。

でもそれが時にストレスなどによって反応が強くなり過ぎて、ずっと「危険だ!」と脳から指令が来ている状態になることがあります。
それは火災報知器が誤作動を起こしているような状態。
本当は鳴らさなくても大丈夫な状況でも「火事です火事です」となってしまっている。

つまりそれほど大きな危険ではない状況でも、「危険危険」と脳から危険信号が送られてしまっているんです。

そして最初は小さな不安だったものが次の不安に繋がって、さらに大きな不安へと繋がっていく、というループに陥ってしまい日常的に常に不安を抱えるようになります。

正常な不安と病的な不安

正常な不安は「明日大勢の前で発表がある」「試験前」など対象がはっきりしていてその対象が去ると不安は無くなります。

病的な不安は理由がはっきりしない不安が続く、場合を指します。
または非現実的な不安を抱える、とも言えますね。

私も過去に不安が強くなり、一時期はパニック障害のような症状を発症しました。
最初は自分の身体のちょっとした不調が以前よりも気になるようになり、なんか皮膚がピリピリするかも、、、頭がいつもより痛いかも、、、めまいがいつもと違う、、、
そんな感じで些細な不調を大きく捉えるようになりました。

また、火を消し忘れたかも、鍵を閉め忘れたかも、窓を開けっぱなしにしてきたかも
と日常の事も気にするように。

そしてそれらが重なりに重なった結果、拒食や不眠、人込みがダメ、美容室が怖いなどの症状へと繋がっていってしまいました。

ここで大切なのはやはり最初の段階で自分の異変に気が付いてあげること。
少し気にしすぎかも?と思ったりパートナーや家族から言われた時点で自分には何らかの強いストレスがかかっていると気が付いてあげて欲しいと思います。
その時に対処できる方法がいろいろあるので、後程紹介しますね。

こんな人は無理をしないでほしい

もともと「こうあるべき」という考えが強い方や物事を完璧にこなそうとする、
人に頼ることが苦手、な方はそうでない方に比べて不安障害を発症する確率も高いと言われています。
背景には人より一生懸命動いてしまったり、焦ってしまう傾向もあると思います。

とにかく自分をリラックスさせてあげて

自分は不安を感じやすい、と思う方は普段からとにかく「脳を休ませる時間」と取ってあげて!
それは散歩でも寝る前のストレッチでもハーブティーを飲みながらぼーっとするでも良い。もちろんマッサージや運動も良いし、自分がリラックスできることならなんでも。

急な不安はに困った時は

夜などに不安な気持ちが大きくなった時などは、単純作業がおすすめです。
ちょっとした片付けや簡単な模様替えなど「やることが決まっている」ことに向き合うとなんだかわからないけど不安、というのはだんだんと小さくなっていきます。
私も急な不安には集中できる別の事を考える、などの対処をしています。

また、不安を客観的にみる為に「現実的な不安」と「非現実的な不安」に分けるというのも良いですね。ノートに書きだす。


「非現実的な不安」をスルーする
現実にそうそう起こらなそうな、、、例えば明日地震が来たらどうしよう、や大きな病気になったらどうしよう、のようなもの。
それはノートをじっと見つめて、そうそう起こる事ではないと認識してスルーする癖をつける。これだけでも不安は小さくなります。


「現実的な不安」はできる対処法を考える
こうしたら良いのかも、という具体的な対処法を書き出すだけでも安心に変わります。
例えばあれもこれもやらないとだめだと不安になっていたら、まずリストアップしてみるだけでも案外猶予があることがあったりするので落ち着くことができます。

たかが不安、と周りから片付けられてしまうことで悪化することもあるので「以前より気にしすぎかも?」と感じたり、眠りが浅い、落ち着かない、頭の疲れが取れないなど感じたら早めに対処していきましょう。

不安に感じる、気持ちを話せる環境があるだけでも違いますので一人で抱え込まずセラピストやカウンセラーを頼る事も視野に入れてみてくださいね(^_^)



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