脳は真面目だけど騙せる

こうなったらどうしよう、、、と不安が続く方へ

次から次へと不安が押し寄せてくる、毎日何かしらの不安を感じる。
不安というのは人間に本来備わっている防御システムなので時々不安を感じる、のは当たり前であってなくてはならない反応です。
この反応が無いと危険が迫っていても気が付かず自分を守る事が出来ない。


でも、、ちょっとお腹が痛くなった時になんか大きな病気かな?って不安になったり
友達からの返信が遅かったりそっけなかったりしたときに、私が何かしたかな?怒らせたかな?と理由もなく毎回不安になったり、忘れものないかなって毎日心配したり、明日何か怖いこと起こりそうな気がする大丈夫かな、とか
そんな風に毎日のように「なにかしらの不安」が続きすぎることはないですか?

大人だとこのような状態が6カ月以上続くと不安症とされるのですが、何とかやり過ごし数年経っているという方も少なくありません。

もともと備わっている機能だからこそおかしいと気が付きにくいという事もあるのかなと感じます。
でも不安な気持ちは増幅していくと身体への症状としても動悸や震え、呼吸困難や発汗に繋がり日常生活に影響することもある。また、やりたいことや叶えたい事への原動力を止めてしまうのでとてももったいないと思います。

不安が不安を呼ぶ

まず不安になりやすい人は、元の気質が繊細である、育った環境が不安にさせる状況だった(脅されるような表現や過剰な心配をされる)ということも多いです。
またそうでない場合は今いる環境やいる人が高圧的だったり焦らせる言動が多い、失敗が許されないなどのストレス状況が関係しています。
でもどちらかというと、ベースとしての気質や育った環境がありその上に今の環境が上乗せになっている事の方が多いような気がします。

ではこのような状況がどうして不安感を強くするのでしょうか?


それは脳の神経回路にあります。常に不安にさせる状況にいると、脳では感情を司る扁桃体の回路が頻繁に使われるのでそこが強化されて行ってしまいます。
そうなると、ちょっとした出来事にも反応しやすくなってさらに不安を感じやすくなります。

だから例えば「大丈夫?大丈夫?」と過剰な心配をされたり、「○○しないとこうなるぞ!!」「だからお前はダメなんだ」のように不安を煽る状況にいることでどんどん不安の神経回路は太く強くなるわけです。

使われる神経回路が強化され使われない神経回路が弱まる

これが脳の可塑性と呼ばれるもの。よく使う神経回路は強く太くなるからさらに反応しやすくなるんですよね。
不安を感じやすい人の「不安」の神経回路が木の幹だとするとそうでない人は木の枝でしょうか。それくらいの違いがあります。


でもこれを逆に利用してあげれば良いのです(*^-^*)

不安の神経回路に対抗する「幸せ」「安心」「落ち着く」などに関係する神経回路
オキシトシンやセロトニン、エンドフィンなどを出してあげる時間を増やす!

不安を煽るような環境や人からはまず離れることが第一ですが、職場や学校などでなかなか難しい場合は(体調に影響が出てきたらもうそれは第一優先で離れてほしいですが)少しでも幸せ、安心、落ち着く時間を増やしましょう。そうすることで比重を徐々に変えていってあげられます。
比重が変わってくると不安の神経回路が弱くなり、だんだんと不安を感じる頻度が減ってきます。

もちろん他にも食事や運動などの生活習慣もこれらに関わってきますが、私はたくさんの人をサロンで見てきて思うのは、まず大切なのはこの意識の変化を起こす事だと思います。
ひとりでできない、そう思ったらその不安な時間さえ減らすためにどんどん頼りましょう(^_^)

安心できる場所を作りたい、そう思って私も日々皆さんに向き合っています。最後まで読んで頂きありがとうございました。



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