橋本病(慢性甲状腺炎)を東洋医学の視点で考える

甲状腺機能低下症の原因のひとつで最も多いのが「橋本病」。
サロンのお客様の中にも橋本病の方は少なくありません。

ストレス、妊娠、ヨードの過剰摂取などにより自己免疫が甲状腺に悪さをして甲状腺が慢性的に炎症。進行すると甲状腺機能低下症となります。

原因は不明または甲状腺にリンパ球が湿潤することで炎症を起こすとされています。

必要量の甲状腺ホルモンが作り切れないために全身の代謝が悪くなる為以下のような様々な症状が現れます。


◎疲労感

◎むくみ

◎冷え

◎思考力低下

◎便秘

◎月経過多

◎貧血

大まかにまとめると原因は不明なことが多く、代謝の低下による症状がみられる、30代~50代の女性に多い病気です。

さらに橋本病についての詳しい内容は専門機関の㏋を見ていただければと思います。

東洋医学ではどう捉える?

東洋医学では全身の「気・血・水」のバランスの乱れと考えます。

脾腎陽虚(ひじんようきょ)

消化器系と非尿器系を司る「脾」と「腎」の働きが低下し身体を温める「陽」のエネルギーが不足した状態。

疲労感、寒がり、むくみ、便秘、気力低下

痰湿凝結(たんしつぎょうけつ)

体内の水分代謝が滞り余分な老廃物(痰湿)が蓄積して甲状腺の腫れ(甲状腺腫)などを引き起こす。

気虚(ききょ)

「気」が不足した状態。疲労感、だるさ、食欲不振、抑うつ

施術ではどう組み立てるのか

まず全ての施術において言えることですが、一つの疾患に対してではなく基本的には「その人」で施術も組み立てるので今回の内容もあくまでもその観点で読んでもらえたら嬉しいです。

まず、東洋医学の視点からみても脾と腎は大事です。ここは経絡施術で「足の内側」を丁寧に施術します。そもそもこのラインが詰まっていて痛い!と感じる方が多いです。そして腹部。腹部も腎、脾、胃のラインが通るということもありますし消化器系の働きを高めてあげる意味でも大事な箇所になります。

まずはここを丁寧に指圧していくだけでも違いが出てきます。プラスして背中の脊柱ラインの動きが悪いことが考えられるのでここも刺激を入れていくと良いですね。

あとはもうその人の身体と問診や腹診から他にどこを施術すると良いのかを決めていきます。

精油の力を借りて足裏マッサージを入れる事もあります。

橋本病などの内分泌疾患は長期戦になることが多いですが、まずは疲れにくさから実感してもらえると思いますので少しでも症状を緩和していきたいという思いであれば一度体験してみてくださいね。

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